社内講師のための講師力研修 応用編
研修概要講師養成研修基礎編の続編として「講師力研修 応用編」のご依頼をいただきました。本研修の柱は3本です。1 すでに研修内製化で自走している組織で実際に講師として研修を担当されている方々が共通してもつ悩みや起きうるリスクへの対応方法をディスカッション形式で討議しました。2 基礎編を踏まえ、具体的な状況における良い例・悪い例の動画を盛り込みながら社内講師が直面する課題の確認をしました。3 事前に事務局より選出された3名の社内講師の方に模擬講義を実施いただきました。模擬講義は実施者だけでなく、人の講義を見て学べることが多く非常に効果的です。今回の研修のゴールは、研修で起こりうる事象を想定し、本番での対応方法を習得する、講師の行動から「良い動き」と「悪い動き」の判断ができる、他者の講義から自身の講義で活用できるスキルを習得するという3点に設定し、気づきの多い研修となりました。
「レベルの様々な受講者が集まる研修の場合、あなたはどのような講義方略をとりますか?」この問いかけから本研修はスタートします。社内講師をやっている方であれば、必ず向き合うことになる問題です。ここではメリルの第一原理に基づいた研修デザインが有効になります。その後も受講者からの事前アンケートをもとに活発なグループ討議が続きました。
良い講師、悪い講師とは?このセクションでは、「冒頭」「解説」「演習」の3つの場面における「悪い例」「良い例」の映像を見ていただき、悪い例では何が悪いのか、良い例ではどういった行動が効果的であるかを挙げてもらいました。基礎編で学んだ25のコンピテンシーをもとに、それぞれの場面における効果的なインストラクションについての再確認となりました。
インストラクションのスキルアップの4つのポイントは、導入時の動機づけ、解説時の巻き込み、説明しすぎず相手に気付かせる、発問による引き出しにあります。模擬講義の実施とフィードバックは、社内講師のレベルアップに大きな成果を上げます。実施者はふだん気付けなかった自身の癖や改善点を、受講者は人の講義から学ぶべき点を、それぞれ発見します。こちらからのフィードバックとして、実施者の良い点・強みを活かすアドバイスをすることで、実施者の講師としてのモチベーションアップが図られました。
●講師力向上のポイントがまとめられていて大変参考になった。
●たとえばランダムに指名する方法、どのレベル層に合わせるか、眠くさせない術 参考にいたします。
●実務においてグループでの事例研究を行っています。来週の研修からさっそく取り入れていきます。
●基礎編の内容も振り返りながら、丁寧に進めていただけたので理解しやすかったです。
●グループ討議の進め方で、具体的なアドバイスをいただけよかったです。